若者へのメッセージ
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 イースターの卵

皆さんは、イースター(復活祭・今年は3月31日)に、色のついた卵を贈りあう習慣があるのをご存知ですか?復活祭とは十字架刑を受けて死んだイエス・キリストが復活なさった事のお祝いを意味しています。
その復活祭に卵を贈りあう習慣がうまれたことにはいくつかの説がありますが、その一つ「ロザリンドの伝説」をご紹介致します。


十字軍が聖地に派遣されていた頃のことです。ヨーロッパの片隅に鶏のいない村がありました。この頃西洋では、鶏は高価な鳥で、貴族や金持ちだけがこの鳥を取り寄せて飼っていました。

ある日、一人の婦人が長旅の末、この村に到着しました。この村の人たちは貧しいけれども善良な人たちでしたので、婦人と一人の召し使いを村に招き、寝泊まりする部屋を貸し、食べ物を差し出しました。このようにして、夫人は村人たちに暖かく迎えいれられ、この村に住むようになりました。実は、この婦人はロザリンドと言い、ある貴族の婦人でしたが、夫が十字軍に参加して出発した後、悪い家来が財産を横領し、婦人を屋敷から追い出してしまいました。婦人は召し使いを一人連れて旅を続け、この村にたどり着いたのです。
ロザリンドはこの村に鶏が一羽もいないことを知り、苦心の末、鶏を取り寄せて飼いはじめました。

やがてイースターがきました。ロザリンドは親切な村人たちに何か感謝を表したいと思い、イースターの朝、村の子供たちを集めて言いました。「さあ、皆さん、今から森に行って、めいめい自分の木を決め、その木の根元に柔らかい苔を集めて巣を作っていらっしゃい。それからここで、イースターのお食事をしましょう。」子供たちは歓声を上げて森へ走っていきました。子供たちが帰ってきて朝食を食べ終わった時、ロザリンド夫人は「皆さん、もう一度森へ行って、自分の巣を捜してご覧なさい。そこに何があるか見つけていらっしゃい。」と子供たちに言いました。森に入った子供たちが見つけたのは、美しく染められた卵でした。卵の一つ、一つには文字が書いてありましたが、村の人たちは字が読めませんでしたので、ロザリンド夫人の所に集まってきました。夫人は卵の文字を村人たちに読んで聞かせました。

 「神さまの守りのみ手を信じよう。
 愛ある人、美しきものを
 神さまは必ず助けて下さる。」

同じ日の午後、この美しい卵を持った少年が山道を歩いていました。重病の母親に卵を持っていく様にとロザリンド夫人が少年に渡したのです。少年は道の途中で、急病に苦しんでいる兵士を見つけ、思いきってあの卵を差し出しました。兵士は卵を手にとって、そこに書いてある文字を読みました。それは、彼の家のモットーでした。十字軍から帰った兵士は、妻をたずねて村から村へと長い間、旅をし続けていたのです。驚き喜ぶ兵士に、少年は鶏のいる村と、優しい婦人の話をした事は言うまでもありません。
これがイースターの卵のお話です。
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