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あれから60年、月並みな言い方ですが、歳月の経過の早さを実感しています。
敗戦後4年、日本の情勢・生活は困窮の日々でした。
終戦日を境に父祖、父、兄と亡くし戦争被害を多分に受けた典型的な家庭でした。その頃、私は家事の手伝いをしながら修道生活への希望を抱いていました。いくつかの修道会からの呼びかけもありました。しかし、幼い弟妹を抱えて苦労している母に言えないでおりました。
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その頃、汚れなきマリア修道会の日本渡来のニュースと同時にマリア会管区長T神父様と一人の修道士から、私に直接入会の問いかけがあり、母にも話があったらしい。母と弟妹は快諾しないで黙認していました。マリア会のお二人は私に志願者として準備するように告げられた。親戚の叔父、叔母たちは家庭の状況を心配され、私が長女であることから修道会入会に疑問を持ち、反対の意を表わす人もいました。しかし母ははっきりと、「あなたが望むならそうしなさい。家のことは何とかします。心配しないで。」と、承諾。早速高校入試の準備をし、そして入学3年後に上京することになりました。
上京にはマリア会のD先生が同伴してくださり、曙学園に2週間、そして深大寺村の汚れなきマリア修道会に着きました。院長様とD先生とのお話によって志願者として受け入れられました。上京までの期間、マリア会員、特にT神父様のご指導でマリア会の精神とその活動、修道生活について、また日常生活の具体的なことまで教えて頂きました。
私は会の精神など知らないまま入会を決めていたわけです。
直接お世話くださった方々は、いま皆天国です。母と弟妹も同じです。
私は、日頃お世話になった方々を思い感謝しています。
入会前から今日に至るまでに多くの方々の支え、援助、ご指導とお祈りがあったからです。
私はここまでの道程中修道生活をしてきたことを後悔したり、退会したいと思ったことはありませんでした。マリア様がいつも側にいて必要としていることを、神様に取り次いでくださっておられたからです。神様は弱い者に常に心を止め、助け、励まし、導いてくださいましたことを度々体験しました。
今までと同じようにこれからも神様とマリア様を信じ、
希望を持って日々を過ごしたいと思っています。
| 2009年9月22日、誓願宣立50周年記念 シスター 大川キミエ |
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